【六大学野球】当日チケットで愉しめるブラバン・チア・神宮球場とその魅力

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「東京六大学野球 」

名前だけは知っていました。

『昔はプロ野球より六大学野球の方が人気があった』とか『六大学野球の大スター長嶋茂雄がプロ入てから、プロ野球人気に火が付いた』とか、ザ・団塊の世代である父親が、小さい頃テレビでナイターを見ながら言っていました。

そんなことでずっと名前だけは知っていた六大学野球ですが、ちょっとしたことがきっかけでその魅力に惹かれ、かなりの頻度で神宮球場へ見に行くようになりました。

そのきっかけは、当時早稲田実業高校の3年生だった清宮君です。

清宮君と神宮第二球場

数年前の春、何気なく見ていたニュースで高校野球のホームラン通算記録を更新すべく活躍中だった清宮君のニュースが流れていました。

なんでも、高校野球の公式戦が行われている中、清宮君率いる早稲田実業高校が順当に勝ち進み、帝京高校との準決勝が週末神宮で行わせるとのこと。話題の人を見にいくなんてミーハーっぽいですが、お出かけが気持ちの良い時期ってことで何となく行ってみることにしました。

場所はヤクルトが本拠地としている「明治神宮球場」ではなく、その横にある「神宮第二球場」でした!

神宮第二球場

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神宮第二球場の外観

明治神宮球場と2020年東京オリンピックの開会式が行われる国立競技場との間に建つ神宮第二球場。1961年に竣工したこの球場は、白くてそっけない外観とその形から年季が入っていることがすぐ想像できましたが、中に入るとさらにびっくりしました。

グラウンドの人工芝はベロベロ剥がれているし、一塁側の応援席は大きく改装され、なんと普段はゴルフの打ちっぱなしに使われているという、かなり特徴的な球場!
そんな神宮第二球場を舞台に、早稲田実業高校 対 帝京高校の春の公式戦(春期大会の準決勝だったそうです)が行われました。

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芝は剥がれ、一塁側はゴルフの打っぱなしに

準決勝での好カードということもありベンチ席はいっぱいで、結局帝京高校側の応援席の真後ろ、手すりに寄りかかりながらの観戦でした。

試合開始と同時に目の前では、先攻である帝京高校の応援席が盛り上がりを見せます。
高校野球定番の曲をブラスバンドが次々演奏する中、初回から得点。その裏、早稲田実業も点を取り返し、点を取っては取り返すの展開。最後は主役である清宮君のホームランも飛び出て早稲田実業の勝利という、興奮した内容のものでした。

試合の興奮が残る中帰路につき、隣の神宮球場の横を通ると、えらく盛り上がってるんです。
『ヤクルトがデイゲーム中なのかな?』と思っていると、『六大学野球』と書かれた新聞を学生が配っていました。
『六大学野球かあ。これだけ盛り上がってるなら一回見てみようかな…』それが六大学野球への誘いとなる出来事になりました。

六大学野球とは

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六大学野球開会式の風景

六大学野球は、早稲田・慶應義塾・明治・法政・東京・立教の6つの大学で構成される野球リーグで、春季リーグと春季リーグの年2回、それぞれ週末に8週間かけて神宮球場で行われます。

1903年に、いわゆる早慶戦といわれる早稲田大学と慶應義塾大学の対抗戦が始まりといわれ、その後、明治大学・法政大学・立教大学・東京大学の順に各大学が参加。1926年には今の六大学でのリークが始まったそうです。

といっても、六大学に何の縁もゆかりもない私。
『とりあえず見に行くなら早慶戦かな…』。そんな軽い気持ちでもらった新聞に載っている対戦日程を見て、リーグの最終週に行われる早慶戦のに行くことにしました。

早慶戦での強いインパクト

学問の部分で何かと比較される早稲田大学と慶応義塾大学は、スポーツでの対抗戦となると一層の盛り上がりをみせ、毎回早慶戦は熱気に満ちているそうです。

数年前の5月最終週。
早慶戦を見るため、神宮球場近くの銀座線外苑前駅に降り立ちました。

神宮球場の手前にある秩父宮ラグビー場でサンウルブズの試合もあったことから、神宮球場方面に向かう道は人と熱気で満ちていました。コンビニも凄い込みようで、飲食物は先に買って持参してくればよかったと後悔。

試合開始は13:00からでしたが、雰囲気だけでも味わえればと思い何も考えずに14:00過ぎに行ってさらに後悔しました。

何となくで入った慶応側、応援席近くの内野席はすでに超満員状態。その他めぼしい席もすでに埋まっている状態で、仕方なく外野にほど近い席に座りました。

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外野近くの慶応側の席

周りには慶応のスクールカラーとなる紺(に赤ライン)、グラウンドを挟んで反対には早稲田のスクールカラーとなるえんじ色。観客席は一塁側(早稲田側)と三塁側(慶応側)で色味が真っ二つになるおもしろさ。戦(いくさ)感を視覚的に楽しめるこの光景に、早々にテンションが上がってします。

また、早慶戦は、通常の内野席に設けられる応援席(応援団)とは別に、外野席にも応援席(応援団)を設けるようで、私が座った席にも応援の熱気が伝わってきました。

チャンスがくる度に応援は盛り上がり、点が入るたびにOB・OGの校歌の合唱が行われる。試合を観戦する暇もあまりなく、とにかく慶応側と早稲田側の応援の盛り上がりに、ただただ気持ちが持っていかれてしまいました。

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紺色に染まる慶応側(早慶戦Ver)

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えんじ色メインの早稲田側(早慶戦Ver)

後から知った話ですが、春の早慶戦は各部・各サークルが入学したばかりの新入生を連れてきて応援をするため特に盛り上がるそうです。そして、早慶戦の際、早稲田は常に一塁側、慶応は常に三塁側だそうです。

そんな数年前の5月最終週に行われた早慶戦は、春のリーグを締めくくる最終戦。
『今回は慶応側に座ったけど早稲田に座るとどんな雰囲気なのか?』
『他の4つの大学の応援はどんな感じなのか?』

夏を挟んだ秋の六大学リーグ以降、そんな気持ちを確かめるために、天気の良い週末は神宮球場に通い詰めることとなりました。

六大学野球の魅力とは

初めて六大学野球の早慶戦を見に行ってから約2年、開催時期は暇さえあれば見に行く程になりました。野球好きではない私を惹きつける六大学野球の魅力とは何なんでしょうか。
それは

質の高いブラバンとチア、そして神宮球場の気持ちよさが同時に楽しめる場所

だからなのかもしれません。

神宮球場の気持ちよさと開催時期

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秋晴れが気持ちいい神宮球場

野外球場である神宮球場。当然屋根が無いため、大雨が降れば中止になります。
しかし、晴れた日の神宮球場は本当に気持ちいいんです。

また、同じ野外球場で行われる高校野球の甲子園大会(以下甲子園)ですが、近年酷暑に見舞われるに開催される「夏の甲子園」と、まだまだ寒い早春に開催される「春の選抜」は、観戦するのに少々負担を要しますが、春・秋にリーグが行われる六大学野球は、そういった観戦の負担がないのが魅力の一つです。

野球に興味がない人でも、晴れた日の神宮球場に入るだけでも十分楽しいと思いますよ。外野席だと確か800円で入れます。

六大学野球の入場料はこちら »

チアリーディング

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明治大学の応援風景

甲子園と六大学とのチアリーディング(以下チア)大きな違いは、チアの方々の「向き」でしょうか。
甲子園では基本的にグラウンド側を向いて応援しているチアに対し、六大学野球のチアの方々は応援席側を向いています。

躍動感ある振り付けと華やかな衣装で場を彩るチアの方々。
そのチアの方々が観客を煽るように、応援席側を向いて踊るわけですからそら盛り上がりますし、衣装も振り付けも各大学違うので見ているだけで楽しいです。

ブラスバンド

野球の応援、特に甲子園と言えばブラバン。
古くからの定番『紅』や『狙い撃ち』、『ルパン三世』や最近の曲に加え、強豪校ならオリジナルの曲もあるそうですが、六大学野球も負けてないと思います。

とにかくオリジナル曲が多い!
というか、ほぼオリジナル(?)なんじゃないでしょうか。各大学同じ曲がなくオリジナル曲を演奏するため、大学によって応援の違いが歴然です。

また楽器を左右にスウィングしたり、音に合わせて左右に軽く行進したりで、マーチング的要素もあり躍動感があって楽しい。スウィングや軽いマーチングをしながらオリジナルの曲を次々演奏する質の高いブラスバンドは、演奏するだけではなく魅せる演奏というのを感じます。

あと単純に、高校生と大学生の演奏技術の差もありますよね。

混まない座席と、1000円前後のチケット

球場やスタジアムといった大勢の人が集まる場所というのは混雑するものですが、六大学野球はいい意味で、混まないんです。

さすがに伝統の早慶戦はかなり混みますが、それ以外の対戦カードはそれほど混まないです。

私が良くいく内野席でも両サイドの人が居るという状況はまずなく、空いているときは同じ列に1人か2人程、外野はもっと空いています。ただ応援席はOB・OGや学生で結構混みあっているため応援の盛り上がりは楽しめるというわけです。

チケットも前々から買う必要もなく、気が向いたときにふらっと行って当日券で入れます。外野席は800円、私が良くいく内野席は1300円、応援席は応援部の指示に従うという条件で500円で入れます。

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当然野球も楽しめる

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広島ドラフト一位、明治大学の森下君

そして、野球にそれほど興味のない私でもルールくらいは分かるわけで、チャンスでヒットを打ったり、ピンチを抑えたり、逆転したり、サヨナラ勝ちしたときは気持ちが高ぶり、野球そのものでも楽しめるわけです。

今年(2019年)で言えば、ドラフト一位で広島に入団する明治大学の森下君(ピッチャー)が投げる日は、より野球を楽しめます。

まとめ

六大学野球。

高校野球の甲子園と同じく、特に野球に興味がない方でも十分楽しめるモノだと思います。
甲子園のように負けたら終わりのトーナメントではないので、強い緊張感や感動といったものはないかもしれませんが、近年のブームによっての激混みと酷暑の中での観戦となる夏の甲子園。

その状況と比べると、春と秋に行われる六大学野球リーグは、外出の気持ちの良い季節に1000円前後で神宮球場に入れて、野球というスポーツを観戦しながら各大学の応援も楽しむことができます。しかも、早慶戦を除きそれほど混むことはありません。

六大学野球の秋季リーグも残り2週となりましたが、天気の良い週末のお出かけ先に非常におすすめの場所ですよ、ホントに。