五感をくすぐるflameの照明

f:id:urban-dog:20190401230023j:image

人の心を満たすものって、人によって丁寧に作られたものなのかなって思います。

食事とかでも、空腹という一時的な欲求を満たすなら、いわゆるチェーン店の外食やインスタントな物でも良いと思いますが、味覚とか食感とか香りとか、五感を満たす食事っていうのは、やはり料理人によって丁寧に作られたもが満たしてくれると思うんです。

住宅も、とりあえず住むだけなら平均的な賃貸住宅や建売の戸建て十分です。ある程度の面積と設備があれば満足して住めるかもしれませんが、自分が本当に心良いと思える住まいというのは、優秀な建築家や職人の仕事じゃないと、なかなか叶えられないと思うんです。

夜にしか使わない照明についても、同じようなことを感じさせてくれるモノに出会いました。
それが「flame」の照明です。

flameとは


flameを知ったのは学生時代の建築学科の友達が、中古のマンションを購入し自分でリノベーションをしていた時でした。内装工事もほぼ終わり家具調度品をどうしようかと悩んでいるときに、名前が出たのが「flame」という照明ブランドです。

兵庫県芦屋市にショールームを構えた「flame」は、『灯りを単に部屋を明るくするものではなく、心地よい時間や豊かに暮らすための大切なもの』をコンセプトに丁寧に照明づくりを行っているオリジナルブランドでずっと気になっていたのです。

芦屋にあるショールム

flameの製品はオンラインでも購入できますが、兵庫県の芦屋市にショールームがあります。
そのものづくりのコンセプトに好感を持ち、実物もこの目で見てみたいとずっと思っていた私は、認知してから数年後、自身の引っ越しを機に照明の購入を考え、兵庫県芦屋市にショールーム(全国に取扱店もあるみたいですが、店舗・取扱数ともに少ないみたいです…)を訪れました。

芦屋川の横で流れるゆったりとした時間


全国有数の高級住宅地である芦屋市。阪急電車 芦屋川駅から南北に流れる芦屋川沿いに北上すること約10分、flameのショールームは閑静な住宅街の一角、緑いっぱいの前庭を有してたたずんでいました。
白い壁、木の床木のテーブル…。店内は気持ちのいい家を具現化したような内装です。
そして、それを演出するような照明が所狭しと天井から吊るされ、机やテーブルの上に置かれていました。

素材も用途もまちまちの照明達ですが、すべてに共通しているのが、いかにもな工業製品ではなく、人の手を感じさせる温かさのようなものが感じられます。
思わず手で触れてみたくなるようなものや、どこか懐かしい質感を持ったものなど、気になるものがいっぱいで楽しい時間が流れていきます。

ショールームのすぐ横を芦屋川が流れているためでしょうか、何か時間がゆっくり流れているよな気がします。そんな楽しく穏やかな時間の中、熟考の末に購入した一つが、このスタンドです。

人の手を感じられる細部

f:id:urban-dog:20190402092226j:image

昼の顔

f:id:urban-dog:20190401220728j:image

夜の顔

f:id:urban-dog:20190401220747j:image

シェードの質感

f:id:urban-dog:20190401220734j:image

電球部分の細部

値段は¥32,000と少し高いかと思いましたが、細部に見られるつくりやこだわりを見れば納得できます。

ベージュ色のシェードは、厚めの布の質感がありながら光を不均質に通し、柔らかい光となって部屋の一部をじんわりと灯します。 真鍮製で作られた本体は風合いもよく、どこか懐かしさを思わせる雰囲気。長く使えば使うほど味が出てきそうです。 またシェードの部分は可動式になっており、明かりの方向をある程度調整できるようにもなっているので、読書や作業の際の照明にも使えます。 このブランドの「灯りを感じる」というコンセプトを身をもって感じられる照明ではないでしょうか。

全体的に、どこか懐かしい「クラシック」な風合いの中に、無駄のないシンプルな形の「洗練」さが共存したような、不思議な雰囲気をまとった照明です。

bourbon(ブルボン)ベージュ »

まとめ

オフィスビルの蛍光灯のように、どこまでも明るく空間の隅々まで照らす照明は、非常に機能的で作業等をする際には欠かせません。 私が買ったこのスタンド照明は、そういった「明るさ」といった機能的な部分は満たしてくれませんが、 ほのかに部屋の一部を灯し、部屋の中に明るい部分と暗い部分、陰影のグラデーションを生んで、部屋の表情を昼とは全く違うものに変えてくれます。 部屋の一部に闇があることで明かりの大切さを今一度感じさせてくれる、そんな照明といったところでしょうか。

一日の終わり、くつろぎの時間と空間を演出する調度品。flameのこの照明はそういった五感を満たしてくれる照明です。

f:id:urban-dog:20190402145608j:image

ちなみに…

flameのショールームの近くには、 旧帝国ホテルの設計者として知られるフランク・ロイド・ライト設計のヨドコウ迎賓館があります。
彼が提唱した「自然との調和をはかる有機的建築」を身をもって感じることができる建物で、とにかく内部空間の演出が素晴らしい!

ヨドコウ迎賓館の詳細へ »